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日経平均が1000円超高、「いい塩梅」の米指標で高まる軟着陸思惑

ロイター / 2024年8月16日 10時8分

 8月16日の東京株式市場で、日経平均は一時1084円高の3万7811円23銭に上昇した。写真は2月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 16日 ロイター] - 16日の東京株式市場で、日経平均は一時1084円高の3万7811円23銭に上昇した。米国で発表された経済指標が景気の底堅さを示し、米経済の軟着陸シナリオへの思惑が高まった。ドル/円が149円台に上昇したことも追い風となっている。

市場では「強い消費と底堅い雇用が確認され、景気後退懸念はひとまず遠のいた。加えて、インフレはいい塩梅(あんばい)で落ち着きつつあり、ソフトランディング(軟着陸)期待が高まった」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジス)との見方が聞かれる。

日経平均は、寄り付きから心理的節目の3万7000円を8月2日以来、約2週間ぶりに上回った後も、上昇に弾みがついている。東証33業種の32業種が上昇し、東証プライム市場では9割近い銘柄が上昇しており、ほぼ全面高となっている。

主力株は、トヨタ自動車、ソニーグループなどが軒並み堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループは高い。東京エレクトロンなど半導体関連は総じてしっかり。指数寄与度の高いファーストリテイリング、ソフトバンクグループも強い。

ドル/円の上昇が輸出関連株を中心に追い風になっているほか、金利の上昇は金融株を支援している。

前日の米債市場で10年金利は3.91%に上昇して終了。きょうの円債市場はこの流れを引き継ぎ、国債先物中心限月9月限は大幅な売り先行でスタートした。新発10年国債利回り(長期金利)は前営業日比4.0ベーシスポイント(bp)上昇し、1週間ぶり高水準の0.875%を付けた。

日経平均は、買い一巡後は伸び悩みもみられる。今月始めの急落から短期間で急回復してきたことで、上値では戻り待ちや利益確定の売りが出やすいとみられている。

7月の米小売売上高は前月比1.0%増加し、エコノミスト予想の0.3%増を上回った。週次の米新規失業保険申請件数は、前週比7000件減の22万7000件とエコノミスト予想(23万5000件)を下回った。一方、前の日に発表された7月消費者物価指数(CPI)では、インフレ鎮静化が示されていた。

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