企業は取締役会レベルでAI能力向上を=ノルウェー政府系ファンド
ロイター / 2024年8月16日 19時52分
ノルウェー政府系ファンドの幹部は今週、ロイターとのインタビューに応じ、企業は取締役会レベルで人工知能(AI)能力を高め、AIの活用とリスク最小化を統制する必要があるとの認識を示した。同ファンドのオスロのトレーディングフロア、2017年撮影。(2024年 ロイター/Ints Kalnins)
Gwladys Fouche
[アレンダル(ノルウェー) 16日 ロイター] - ノルウェー政府系ファンドの幹部は今週、ロイターとのインタビューに応じ、企業は取締役会レベルで人工知能(AI)能力を高め、AIの活用とリスク最小化を統制する必要があるとの認識を示した。
同ファンドの運用資産は1兆7000億ドル。世界の9000社近い企業の株式を保有しており、昨年8月には投資先企業に対し利益を押し上げる手段として責任ある形でAIに関与するよう要請した。
同ファンドのガバナンス・コンプライアンス責任者、カリーヌ・スミス・イヘナッチョ氏はロイターに「全体として、取締役会レベルで多くの能力を高める必要がある」と指摘。
「AIの専門家が1人必要ということではなく、AIがどのように利用されているか、責任ある形で利用されているかを取締役会レベルで理解し、方針を定める必要がある」と述べた。
「AIに関する会社の方針は何か、ハイリスクなのかローリスクなのか、AIは顧客とどこで接するのか、AIに透明性はあるかといった大局的な問題に(取締役会が)答えられるようにすべきだ」とし「取締役会が関与しているか、適切なAIポリシーがあるか」といったガバナンス構造に注目していると語った。
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