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セブン&アイ株主の米ファンド、クシュタールとの買収交渉開始を要求

ロイター / 2024年10月16日 15時31分

 セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズは、セブン&アイの取締役宛てに15日付で書簡を送り、カナダの小売大手アリマンタション・クシュタールから受けた1株18.19米ドルの買収提案に積極的に関わることが最善だと指摘した。写真はセブン&アイのロゴ。都内で2017年12月撮影(2024 ロイター/Toru Hanai)

[東京 16日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズは、セブン&アイの取締役会宛てに15日付で書簡を送り、カナダの小売大手アリマンタション・クシュタールから受けた1株18.19米ドルの買収提案に積極的に関わることが最善だと指摘した。

クシュタールに資産査定実施の許可を与え、セブン&アイの株主にとって最大の買収価格を実現するよう、すぐに価格交渉を開始するよう強く求めている。また、「説明責任を維持するため」に委員長以外の特別委員会のメンバーを公表するよう要求している。

アーチザンはセブン&アイが先週発表した非コンビニエンス事業集約などの計画について、「あまりに小規模で遅きに失した」とし、クシュタールの買収提案を妨害するためであることは明らかだと主張。セブン&アイの株主にとって「善意の入札を妨害し、追い払うための戦術は有益でない」としている。

また、独立した指名プロセスを円滑に進めるため、井阪隆一社長と丸山祥道常務執行役員は指名委員会から退任し、指名委員会と報酬委員会に業務執行取締役が誰も属さないようにすべきと要求。役員への特別な報酬支給についても、情報開示義務規定の見直しを求めている。

セブン&アイのコメントは現時点で得られていない。

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