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プーチン氏、特別作戦の継続再確認 「対西側」鮮明に

ロイター / 2022年6月18日 4時52分

ロシアのプーチン大統領は17日、米国が他国を「植民地」として扱っていると非難した。モスクワで7日撮影。大統領府提供(2022年 ロイター)

[17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は17日、「ロシア版ダボス会議」と呼ばれるサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで演説し、米国などが植民地主義的傲慢さで「愚かな」制裁を発動しロシアを崩壊させようとしていると非難し、西側への対抗姿勢をあらわにした。

<「特別軍事作戦」を継続>

演説は1時間以上に及んだ。

「われわれは強く、どんな困難も対処できる。祖先と同様、どんな問題も解決する。わが国の1000年の歴史が示している」と訴えた。

欧米から「前例のない」経済制裁の集中砲火を引き起こしたウクライナでの「特別軍事作戦」を継続する決意を再確認すると、欧米の参加者がほとんどいない会場から喝さいを浴びた。

ウクライナ侵攻の主目的は、ロシア語話者が多い東部ドンバス地域の「我々の」国民を守ることと説明。ドンバスでロシア兵はロシア自身の「発展を確保する権利」を守るために戦っているとした。

「西側は以前の義務を果たすことを根本的に拒否しており、西側と新たな協定を結ぶことは不可能なことが判明した」とし「われわれにとってリスクと脅威が増大している現在の状況を踏まえ、特別軍事作戦の実施という決断をせざるを得なかった」と述べた。

<制裁を非難>

プーチン氏は、侵攻を「自国の安全保障を守る権利を持つ主権国家」の行動と称し、西側諸国は反ロシア感情をあおるだけでなく「ウクライナの領土を積極的に軍事利用」していると非難した。

米国については、自らを「地上における神の使者」と考えていると指摘し、西側の制裁はロシアに経済的主権がないという誤った前提の上に成り立っていると述べた。

米国とその同盟国が「歴史の流れを変えようとしている」とも述べた。

<制裁の代償>

プーチン氏は、制裁を科した西側が払う代償にも言及。EUは今年4000億ドル以上の損失を被る可能性があると指摘した。

世界的な食料価格高騰はロシアが引き起こしたとの指摘については、5─6トンのウクライナ産小麦や6─7トンのトウモロコシが輸出できないからといって「状況が変わるわけでない」と一蹴した。

ロシアはウクライナ産穀物を積載した船舶の黒海通過を保証する用意があるとする一方で、ウクライナにはベラルーシ、ポーランド、ルーマニアを経由する5─6通りの輸出経路があると述べた。

<ウクライナとの関係修復>

プーチン氏は「特別軍事作戦」終了後にロシアはウクライナとの関係を回復させるとの見方を示し、「状況はいずれ正常に戻る」と述べた。

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