原油先物は続伸、ハリケーンの米生産への影響を注視
ロイター / 2024年9月17日 11時40分
9月17日、原油先物価格はアジア市場序盤の取引で続伸している。米国を直撃したハリケーン「フランシーヌ」の原油生産への影響が注視されている。写真はフランシーヌ襲来後の米ルイジアナ州 で12日撮影(2024 ロイター/Marco Bello)
Jeslyn Lerh
[シンガポール 17日 ロイター] - 原油先物価格は17日アジア市場序盤の取引で続伸している。米国を直撃したハリケーン「フランシーヌ」の原油生産への影響が注視されている。
北海ブレント先物は、0120GMT(日本時間午前10時20分)時点で0.16ドル(0.2%)高の1バレル=72.91ドル。米WTI先物は0.34ドル(0.5%)高の70.43ドル。
米安全環境執行局(BSEE)によると、米メキシコ湾では原油生産量の12%以上、天然ガス生産量の16%以上が中断している。
市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ決定に注目している。利下げは借入コストを低下させ、経済成長を支えることで石油需要を押し上げる可能性がある。
「大幅利下げへの期待の高まりが、商品市況全体のセンチメントを押し上げた」とオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは指摘。現行の供給障害も原油市場を支えているとした。
ロイター調査によると、米原油在庫は9月13日までの1週間に約20万バレル減少したとみられる。ただ、世界最大の原油輸入国である中国の需要が予想を下回ったことは原油価格の上値を抑えている。8月の中国の製油所生産量は燃料需要の減退と輸出マージンの低迷を受け、5カ月連続で減少した。
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