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中国総人口が3年連続減少、24年末は14.08億人 今後も減少か

ロイター / 2025年1月17日 14時14分

 1月17日、中国国家統計局が発表した2024年末の総人口は14億0800万人で、23年末から139万人減った。写真は北京の公園で休憩する高齢者。昨年5月撮影(2025 ロイター/Tingshu Wang)

[香港 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表した2024年末の総人口は14億0800万人で、23年末から139万人減った。減少は3年連続。出生数は954万人と若干増えたものの、死亡者数も1093万人に増え、出生者数を上回った。専門家は人口減少が今後も数年続くとみている。

統計発表を受け、中国経済が労働者や消費者の減少によって打撃を受けるのではないかとの懸念が強まっている。高齢者介護や退職給付などの費用増加で地方政府の負担がさらに拡大する可能性もある。

中国では1980年から2015年まで実施された「一人っ子政策」や急速な都市化の影響で、数十年にわたり出生率が低下を続けている。当局は24年、出生率を高めるための一連の対策を発表した。

人口統計学者によると、コロナ禍で結婚を遅らせる人が増えた影響で23年に婚姻数が12.4%増加したことを受け、24年は出生数が一時的に回復したが、25年には再び減少すると予想されている。

育児や教育にかかる費用の高さ、雇用の不安定さ、経済の減速も、多くの若い中国人が結婚して家庭を持つことを躊躇させている。

男女差別や、女性が家事をすることへの伝統的な期待が、人口減少問題を悪化させている、と人口統計学者は指摘する。

国連が15歳から49歳までと定義する中国の生殖可能年齢の女性の数は、今世紀末までに3分の2以上減少し、1億人を下回る見込み。一方、60歳以上の人口は現在の約2億8000万人から35年には4億人以上に増加すると予想されている。

中国科学院は、年金制度は35年までに資金不足に陥ると発表している。

24年時点で、中国で60歳以上の人口は3億1031万人に増え、全体の約22%を占めた。

24年は都市化も加速し、都市人口は1083万人増の9億4330万人となった一方、農村人口は4億6478万人に減少した。

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