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TSMCの米工場、台湾より先に最先端半導体製造する可能性低い=CEO

ロイター / 2025年1月17日 16時40分

 1月16日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)は同日遅く、米アリゾナ州の新工場について、台湾の工場よりも先に最先端半導体を生産する可能性は低いと述べた。写真は同社のロゴ。2022年12月、台南市内で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

Wen-Yee Lee

[台北 17日 ロイター] - 半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)は16日遅く、米アリゾナ州の新工場について、台湾の工場よりも先に最先端半導体を生産する可能性は低いと述べた。

複雑な法令順守(コンプライアンス)、現地の建築規制、さまざまな許認可取得の必要性が理由という。国立台湾大学での講演で述べた。

魏氏は、アリゾナの新工場建設には少なくとも台湾の2倍以上の時間がかかっていると指摘。

「すべてのステップに許可が必要で、許可が下りた後も台湾の少なくとも2倍の時間がかかる」とし、このためTSMCが台湾より先に米国で最新技術を使用することは難しいだろうと述べた。

また、熟練労働者や供給網の不足、半導体工場建設に関する規制の欠如も、アリゾナ工場のプロジェクト遅延につながっているという。

同氏は「結局、われわれは1万8000のルールを作ることになり、3500万ドルの費用がかかった」とし、規制問題について地元政府と作業進める専門家チームの雇用に資金を拠出したことを明らかにした。

また、米国の化学薬品の供給コストが台湾の5倍に達するため、台湾からロサンゼルスまで硫酸を輸送し、そこからアリゾナまでトラックで運んでいるとも発言。

労働力不足も課題で、工場の建設労働者の半数をテキサス州からアリゾナ州に派遣しているため、転居や宿泊でコストがかさんでいる。

米政府はTSMCのプロジェクトに補助金66億ドルなどを支給。半導体製造拠点が台湾などアジアに集中しているため、地理的リスクの分散を図る狙いがある。

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