中国の武漢市と3省、大雨で赤色警報発出 サプライチェーンに懸念
ロイター / 2020年7月17日 19時23分
7月17日、中国中央部の武漢市および安徽、江西、浙江の各省は、大雨で河川や湖の水の量が増え、サプライチェーンがさらに阻害される恐れがあるとして、最高度の警戒を必要とする赤色警報を出した。写真は江西省八陽の洪水被害を受けた村で、避難する住人(2020年 ロイター/China Daily)
[上海 17日 ロイター] - 中国中央部の武漢市および安徽、江西、浙江の各省は17日、大雨で河川や湖の水の量が増え、サプライチェーンがさらに阻害される恐れがあるとして、最高度の警戒を必要とする赤色警報を出した。
長江にある巨大な三峡ダムは下流の洪水リスクを和らげるため放水を抑えており、水位は警戒水準を10メートル以上上回っている。
江西省にある長江の水流調節の機能を担っているハ陽湖では、警戒水位を2.5メートル超えている。
東部の上海に近い太湖でも安全とされる水位を1メートル近く超えたため赤色警報を発令した。
モルガン・スタンレーのアナリストは17日、「長江地域での洪水が第3・四半期の国内総生産(GDP)の伸びを推計0.4─0.8%ポイント押し下げる」との見通しを示した。
中国では夏の雨季にほぼ毎年洪水が発生しているが、サプライチェーン阻害の影響は米国にも及ぶ。
武漢やその周辺地域から使い捨ての実験用白衣といった製品を調達している米医療用品卸業者Dealmedのマイケル・アインホーン社長は「1週間以上も製品の発送ができていない。これはわれわれのビジネスではとても長い期間だ」と説明。遅れはさらに2─3週間続く可能性があると述べた。
*脱字を修正して再送します。
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