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米の反ユダヤ事案、23年に過去最多=団体

ロイター / 2024年4月17日 9時11分

4月16日、有力ユダヤ人団体、名誉毀損防止同盟(ADL)は、米国で襲撃や破壊行為、嫌がらせによる反ユダヤ主義の事案が2023年に過去最多を記録したとのリポートを公表した。写真はニューヨークで2023年10月、パレスチナへの連帯を示すデモで撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

Gabriella Borter

[16日 ロイター] - 有力ユダヤ人団体、名誉毀損防止同盟(ADL)は16日、米国で襲撃や破壊行為、嫌がらせによる反ユダヤ主義の事案が2023年に過去最多を記録したとのリポートを公表した。イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘開始以来、反ユダヤの心理が強まったとみられている。

ADLによると、23年に発生した反ユダヤ事案は8873件と前年から140%増加し、1979年の統計開始以来最多となった。

また、10月7日のハマスによるイスラエル奇襲以後に発生した事案は5200件を超えたという。

ADL幹部らは16日にニューヨークで記者会見し、イスラエル政府に対する抗議行動は反ユダヤ事案に数えていないとしたうえで、23年に記録された反ユダヤ事案の36%が、イスラエルまたはシオニズム(ユダヤ民族主義)に関連するものだったと説明した。

ADLのジョナサン・グリーンブラット代表は記者団に、反ユダヤ主義の急速な高まりは「国家の非常事態」と指摘。一方で「イスラエル政府の政策に対する抗議を襲撃や嫌がらせ、ユダヤ人へのどう喝と考えることは、人権擁護でなく偏狭だ」と述べた。

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