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バイデン氏、追加経済対策で「トランプ後」の進展に期待

ロイター / 2020年11月19日 8時3分

米民主上院トップのシューマー院内総務は18日、追加の新型コロナウイルス経済対策を巡り、共和党の上院議員らに対して話し合いに応じるよう求めた。12日撮影(2020年 ロイター/HANNAH MCKAY)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領は18日、来年1月のトランプ大統領の任期終了後に議会共和党が、新型コロナウイルス経済対策法案の可決に向け、より意欲的な姿勢を示すことを期待すると表明した。

バイデン氏は、救急隊員や看護師など現場の第一線で働く組合加入者らとのイベントで、共和党議員らについて「(トランプ氏が去れば)彼らが社会を救うためにやるべきだと分かっている必要なことにもっとやる気を出してくれると期待している」と述べた。

トランプ氏は大統領選で敗北を認めておらず、自身が勝利したとの主張をツイートし続けている。

米国では新型コロナウイルス感染者が各地で急増し、死者が25万人に迫っており、議会は与野党の対立を脇に置いてコロナで打撃を受ける家計や企業のために支援策で合意するよう求める圧力に直面している。

民主上院トップのシューマー院内総務は18日、追加の新型コロナ経済対策を巡り、多数派を占める共和党の上院議員らに対して話し合いに応じるよう求めた。

しかし、共和党はこれに応じず、進展の兆しはほとんど見られていない。

JPモルガン・チェース のダイモン最高経営責任者(CEO)は、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の会議で「政治家が子供じみた行動を取っている」と批判。支援策を速やかにまとめるよう求めた。

民主党は2兆2000億ドル規模の支援策を提案している。一方、上院共和党は5000億ドルの対策を推進しているが、規模が十分でないと反対する民主党に阻止されている。

シューマー氏は「われわれの目の前にあるのは単純な選択だ。選挙のことは水に流し、党派の垣根を越えて共に協力するか、それとも垣根の中にとどまるかのどちらかだ」と語った。

これに先立ち、共和上院トップのマコネル院内総務は、双方が大きく対立しない項目を軸にした合意を目指すべきと表明。また、共和党が提案する5000億ドル規模の対策法案を民主党が阻止したことは遺憾だとした。

一方、共和党のリンゼー・グラム上院議員は、新型コロナの感染拡大で打撃を受ける小規模事業への支援を盛り込んだ、より規模の大きい対策を支持する考えを示した。

こうした中、シューマー氏らは、医療従事者への国からの個人防護具供給を増やすための法案を新たに提示した。戦略的国家備蓄(SNS)を通じて人口呼吸器や手袋、ガウン、マスク、フェイスシールド、サージカルマスクなど100億ドル相当の物資を購入するほか、産業能力の拡大を目的に国防生産法(DPA)を発動したり、物資を生産する中小企業向けに10億ドルの補助金を提供することなどが柱となっている。

*内容を追加しました。

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