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インドネシア、3月の輸出入が過去最高 商品高で

ロイター / 2022年4月18日 17時28分

 4月18日、インドネシア統計局が発表した3月の輸出入は過去最高を記録した。写真はジャカルタで2021年11月撮影(2022年 ロイター/Willy Kurniawan)

[ジャカルタ 18日 ロイター] - インドネシア統計局が18日発表した3月の輸出入は過去最高を記録した。ウクライナ情勢の緊迫化を背景にコモディティー価格が上昇していることが背景。貿易黒字は予想を上回った。

3月の輸出は前年同月比44.36%増の265億ドル。ロイターがまとめた市場予想の23.83%増を上回った。

3月の輸入は同30.85%増の219億7000万ドル。市場予想は18.30%増だった。

3月の貿易黒字は45億3000万ドルと、昨年10月以降で最高。市場予想の28億9000万ドルを大幅に上回った。

インドネシアの主要輸出産品である石炭、天然ガス、パーム油、スズ、ニッケルは需要回復を背景にすでに値上がりしていたが、ロシアのウクライナ侵攻で一段と価格が上昇した。

石炭の輸出増加分の大半は、中国、インド、フィリピン向けだったが、オランダ、イタリア、ドイツなど欧州向けの輸出も拡大した。

コモディティー価格の上昇は輸入にも影響を及ぼした。インドネシアは石油の純輸入国。小麦・大豆の大口輸入国でもある。

肉類、果物、医薬品の輸入も増加。ラマダン(断食月)を控えた需要拡大が一因となった可能性があるという。

DBSのシニアエコノミストは「インドネシアは、現在の商品価格高騰で優位な立場にある」とし、貿易黒字と対外収支の改善でルピアは他のアジア通貨に比べて安定的に推移していると指摘。

バンク・ダナモンのエコノミストは、2022年の経常赤字予測を国内総生産(GDP)比1.9%から0.5%に修正。経常赤字の縮小を通じて、米金融引き締めがインドネシアの金融市場に及ぼす影響を緩和できるとの見方を示した。

石炭輸出は金額ベースで前年比150%近く増加し、39億ドル。数量ベースでも前年比22%増の3530万トンだった。

ニッケルの輸出も金額ベースで前年比600%以上増加し、5億6970万ドル。数量ベースでは882%増の6万6900トンだった。

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