トランプ米大統領、190億ドルの農家支援策を発表 直接給付など
ロイター / 2020年4月19日 12時52分
[シカゴ 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、新型コロナウイルス流行で打撃を受ける国内農家を支援するため、190億ドル規模の緊急支援策を発表した。
このうち160億ドルを農家への直接給付に、30億ドルを食肉・乳製品・野菜などの買い上げに充てる。
農務省は地域の流通業者と提携し、買い上げた大量の農作物をフードバンクや教会、支援団体に提供する。
パーデュー農務長官はホワイトハウスでの記者会見で「多くの国民と同様、米国の農業も新型コロナで深刻な打撃を受けている。トランプ大統領はこの非常事態を全員が乗り越えられるよう、農家と全国民を支援している」と述べた。
農務省は毎月、生鮮食品、乳製品、肉製品をそれぞれ約1億ドルずつ購入する予定。これらの調達、包装、配給では食品流通大手シスコ
米国では新型コロナ感染拡大に伴い経済活動が停止し、多くの国民が失業。フードバンクには食料を求める人の長い列ができている。
また、感染拡大の混乱で農家が畜産物や作物を市場に届けられず、廃棄せざるを得ない事例が相次ぐ中、政府に支援を求める声が上がっていた。
パーデュー長官は、生産者はかつてないほどの損失を抱えているとして、できるだけ迅速に直接給付を行うと説明。5月末までに小切手を送りたいとした。
上院農業歳出小委員会のホーベン委員長の声明によると、160億ドルの現金給付の内訳は、96億ドルが畜産農家に、残りは穀物や野菜などの生産者に支払われる。
給付上限は1個人・1団体当たり25万ドル。
パーデュー長官は、今回の直接給付が不十分だとする意見もあることを認めた上で、農務省は大規模農家と同様に小規模農家も支援するよう努めていると説明。また、追加資金が必要になるとも述べた。
緊急支援策の財源は、議会が先月承認した新型コロナ経済対策に盛り込まれた支援金などでまかなうという。
この記事に関連するニュース
-
アングル:新興国の債券発行活況、年初来で550億ドル超 米新政権など警戒
ロイター / 2025年1月14日 11時26分
-
アングル:大干ばつから一転洪水リスク、アフリカの小国が苦しむ気候変動のツケ
ロイター / 2025年1月11日 8時7分
-
米主導のウクライナ軍事支援会合、トランプ政権の誕生で存続の危機 米長官が支援強化訴え
産経ニュース / 2025年1月10日 9時49分
-
マスク氏、米連邦支出削減目標の2兆ドルは「最良の結果」
ロイター / 2025年1月10日 7時52分
-
米、12億ドル規模のウクライナ支援発表へ 迎撃ミサイルなど=関係筋
ロイター / 2024年12月20日 19時2分
ランキング
-
1氷点下のソウルで大統領拘束、「尹錫悦を守る」叫んだ支援者「ああ」とため息…「終わった」歓声も
読売新聞 / 2025年1月15日 13時27分
-
2拘束の韓国大統領が談話「残念ながらこの国の法はすべて崩れた」「流血を防ぐため応じた」
読売新聞 / 2025年1月15日 11時52分
-
3ウクライナ軍、軍事施設に「最大規模」の攻撃…ロシア「見過ごされることない」と報復宣言
読売新聞 / 2025年1月15日 14時8分
-
4アサド政権崩壊で、もうシリア難民に保護は不要?...強制送還を求める声に各国政府の反応は?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 14時17分
-
5世界の軍事力ランキングで韓国5位、北朝鮮34位、日本は?=韓国ネット「意味ない」「実際に戦ったら…」
Record China / 2025年1月15日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください