欧州復興基金の配分、遅滞なく実行を─ECB総裁=仏紙
ロイター / 2020年10月19日 16時12分
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は19日、仏ル・モンド紙に対し、7500億ユーロ規模の欧州復興基金「ネクスト・ジェネレーションEU」を遅滞なく配分するべきとの認識を示した。写真は、2020年3月12日のECB理事会後の会見で答えるラガルド総裁。(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は19日、仏ル・モンド紙に対し、7500億ユーロ規模の欧州復興基金「ネクスト・ジェネレーションEU」を遅滞なく配分するべきとの認識を示した。
同復興基金を巡っては、融資スキームの細目などで各国間に意見の隔たりが大きく、新型コロナウイルスの影響が甚大な国に早期に資金が届かないリスクが高まってきている。
ラガルド総裁は同紙に対し「欧州委員会は、2021年初めの支援金分配を目標としている。スケジュールは守るべきだ」と述べた。その上で「特に議会による措置の承認受け入れなど、政治面でも迅速な進展が必要だ」とした。
支援は対象を絞ったものであるべきとし、そうでなければコロナ後に対応する社会の変容の支援に失敗する、とした。
さらに同総裁は「危機時に導入された財務面でのセーフティーネットが、性急に撤去されないことが必要だと考える」と述べ、復興資金を恒久的な措置にするよう欧州各国が検討すべきとの見解を表明。一部のより保守的な国がタブーとしている領域にも踏み込んだ。また、ユーロ圏共通予算の恒久化を議論すべきとも述べた。
金融政策面では、ECBの手段は枯渇していないとするこれまでの認識を再表明し、必要があれば刺激策を講じるとした。
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