世界高級品市場、今年は過去最大の落ち込みへ=コンサル会社
ロイター / 2020年11月19日 12時4分
コンサルタント会社ベイン・アンド・カンパニーは18日、今年の世界の高級品売上高は23%減少し、2170億ユーロ(2580億ドル)になるとの予測を示した。写真は貴金属店で金のブレスレットを試す顧客。北京で2019年撮影。(2020年 ロイター/Jason Lee )
[ミラノ 18日 ロイター] - コンサルタント会社ベイン・アンド・カンパニーは18日、今年の世界の高級品売上高は23%減少し、2170億ユーロ(2580億ドル)になるとの予測を示した。
新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)の影響によるもので、2009年以来の減少となり、落ち込み幅は過去最大になる見込み。ベインの5月時点の予想は20─35%減だった。
感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)が解除・緩和され、高級バッグや衣類、宝石、時計の販売店が再開した今夏の販売回復が予想を上回ったため、当初の予想レンジのほぼ上限となった。
しかし、10月以降の欧米の感染再拡大に伴い新たな規制や店舗閉鎖が実施されたことや、米大統領選を巡る不透明感が消費者心理の重しとなっている。
唯一好調なのが中国で、春の危機脱却後は販売が急増。本土の売上高は今年、現在の為替相場で45%増の440億ユーロに達するとみられている。
ベインのパートナー、フェデリカ・レバート氏は、「欧米が感染第2波と社会的・政治的不透明感で深刻な打撃を受けている一方、中国は休むことなく日々加速している」と述べた。
第4・四半期の世界の高級品売上高は10%減となる見込みだが、ロックダウン(都市封鎖)が重要な時期であるクリスマスにどの程度打撃をもたらすかによって、減少幅が拡大する可能性があるという。
ベインは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)
コロナ危機により、オンライン購入が全体に占める割合が19年の12%から今年は23%とほぼ倍増し、25年までには高級品購入方法の主流が電子商取引になるとしている。
このほか、海外渡航規制により母国での購入が増加。1981年以降に生まれた世代が全購入額の約60%を占めているとした。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1トランプ氏が「米のガザ所有・復興」提案 住民の恒久的移住を支持
ロイター / 2025年2月5日 12時26分
-
2米CIA、全職員対象に早期退職募集=関係筋
ロイター / 2025年2月5日 13時45分
-
3日本人女性殺害容疑で元夫逮捕=子の帰国巡りトラブルか―ハンガリー
時事通信 / 2025年2月5日 9時5分
-
4ギリシャの観光地サントリーニ島で地震700回以上 観光客ら避難
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月4日 21時16分
-
5トランプ氏の放水命令で数十億リットルの水が無駄に 専門家
AFPBB News / 2025年2月5日 12時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください