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英国のフロストEU担当相辞任、「政府の方針を懸念」

ロイター / 2021年12月20日 6時59分

 12月18日、英国で欧州連合(EU)との交渉を率いてきたフロスト担当相が、英政府の方針に対する懸念を表明して辞任した。ベルギーのブリュッセルで11月19日撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[ロンドン 18日 ロイター] - 英国で欧州連合(EU)との交渉を率いてきたフロスト担当相が18日、英政府の方針に対する懸念を表明して辞任した。新型コロナウイルスの感染再拡大や与党内の不祥事への対応に追われるジョンソン政権にとって、大きな痛手となった。

ジョンソン政権のEU離脱(ブレグジット)戦略の担い手だったフロスト氏の辞任は、今後のEUとの関係や英領北アイルランドの扱いを巡る交渉の行方を不透明にしたほか、保守党政権の混乱ぶりを改めて浮き彫りにした。

首相官邸が公開した書簡によると、フロスト氏はジョンソン首相あての書簡で「(英政府の)進む方向への私の懸念は分かっているはずだ」と指摘。政府の方針への懸念を表明した。その上で「規制が軽く、税率が低く、起業家精神にあふれた経済にわれわれができるだけ速く向かうことを期待する」と記した。

フロスト氏の辞任は英タブロイド紙、メール・オン・サンデーが最初に報じた。これによると、辞任の理由にはジョンソン氏によるコロナ規制強化への反発、増税と環境政策コストへの不満があったという。

フロスト氏は、来年1月に辞任することで首相と今月合意していたが、辞任がリークされたため即時辞任することになったと説明した。

ジョンソン首相は、フロスト氏の辞任は残念だと語った。

フロスト氏は先月の講演で、EU離脱後も欧州モデルを踏襲し続ける英国の政策に不満をあらわにしていた。

首相と与党保守党には不祥事が相次いでいる。最近では、昨年のロックダウン(都市封鎖)下に首相官邸でパーティーが開かれていたと報じられ、各方面から批判された。今月公表された各種世論調査では、支持率が野党労働党と逆転し、ジョンソン氏の退陣を求める声も出ている。

労働党はフロスト氏の辞任を受け、政府は混乱に陥っていると指摘。ジョンソン首相に北アイルランドを巡る対EU交渉の今後に関する説明を求めた。

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