トラス英前首相がトランプ氏支持を表明 「世界には強い米国が必要」、英米保守連帯を模索
産経ニュース / 2024年4月17日 8時21分
【ロンドン=黒瀬悦成】トラス前英首相は15日、英BBCニュースの番組に出演し、11月の米大統領選で共和党候補指名を確実したトランプ前大統領を支持すると表明した。
トラス氏は今月16日発売の回顧録でトランプ氏を称賛したほか、2月に米ワシントン近郊で開かれたトランプ支持派主催の「保守政治行動会議」(CPAC)の会合に出席しているが、大統領選で同氏の支持を打ち出すのは初めて。
トラス氏が属する保守党は年内にも実施の英総選挙で苦戦が予想される。党内では同氏ら強硬右派を中心に、トランプ人気にあやかって英米の右派勢力の連帯を図り、従来の穏健保守路線からの脱却を図るべきだとの声が強まっている。
トラス氏は、世界情勢に関し「非常に深刻な紛争の瀬戸際にある」と指摘し、「これまで以上に強い米国が必要とされる」と述べた上で、トランプ氏の在任中は「世界がより安全だった」と主張。イランと中国への対応でもトランプ氏はより強硬だったとした。
トラス氏は2022年に首相に就任し、経済活性化を目指して大型減税方針を発表したが、財源不足への市場の強い懸念から通貨ポンドの急落を引き起こし、英史上最短となる就任から49日で辞任した。
トラス氏は、2月のCPACの会合で当時の混乱について「ディープステート(闇の政府)」を構成する支配層が現状維持を図るため、自身を首相の座から放逐したのだと主張した。
BBCの番組でもトラス氏は「誰もが全責任は私にあると非難し中傷した」としつつ、責任の多くは減税策を妨害したイングランド銀行(英中央銀行)と独立評価・監視機関の予算責任庁にあると反論するなど、既存の英体制への対決姿勢を改めて鮮明にした。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏側主張に一定理解=「大統領免責」巡り審理―米最高裁
時事通信 / 2024年4月26日 8時23分
-
米大統領選、労働者や家計支援競う トランプ氏は関税や減税、バイデン氏は学生ローン免除
産経ニュース / 2024年4月25日 16時39分
-
米共和党に「変節漢」続々、予備選圧勝のトランプ氏に露骨な接近 義理人情外れた振る舞いに冷ややかな視線【ワシントン報告⑮米大統領選】
47NEWS / 2024年4月23日 10時0分
-
バイデン氏、激戦州ペンシルベニアで遊説開始 富裕層増税訴え
ロイター / 2024年4月17日 12時43分
-
新首相にハリス氏就任、アイルランド史上最年少の37歳(アイルランド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月11日 13時30分
ランキング
-
1シーク教徒殺害計画に印政府関与疑惑、米政府「深刻に受け止め」
ロイター / 2024年4月30日 15時40分
-
2妨害電波で「フィンエアー」が一部運休 ロシア関与の指摘も
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月30日 11時34分
-
3ガザ病院職員がICC検察官に証言、戦争犯罪の疑いで捜査
ロイター / 2024年4月30日 10時11分
-
4中国が対ロ「地下ルート」貿易決済、制裁逃れで苦肉の策
ロイター / 2024年4月30日 14時2分
-
5米でシーク教指導者“殺害計画” 関与疑われるインド「懸念すべき問題で政府の方針に反する」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月30日 18時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください