米共和、新たなつなぎ予算案策定 トランプ氏も支持
ロイター / 2024年12月20日 7時55分
[ワシントン 19日 ロイター] - 米議会の共和党議員らは19日、差し迫る一部政府機関の閉鎖回避に向け、新たなつなぎ予算案を策定したと発表した。当初案に反対していたトランプ次期大統領も新たな案には支持を表明し、賛成票を投じるよう議員に呼びかけた。
下院歳出委員会のコール委員長は記者団に対し「合意している」と語った。現時点で詳細は明らかになっていない。
共和党は午後6時に下院で採決を行う予定だが、可決は不透明だ。
下院民主党トップのジェフリーズ院内総務は新たな案について「ばかばかしい」と述べた。
下院は共和が219議席、民主が211議席のため、民主が法案反対で結束した場合、共和は3人を超える造反は許されない。法案成立には民主党が多数派を占める上院での可決と、バイデン大統領の署名も必要になる。
20日深夜の期限までに議会が法案を可決できなければ、クリスマス直前に国境警備などさまざまな予算執行に支障が出るほか、連邦職員の給与支払いが止まる。米運輸保安局(TSA)は空港に長蛇の列ができる可能性があると警告した。
関係筋によると、新たな案は3カ月間の政府予算を手当てする内容。また、災害救援に1000億ドル、農家支援に100億ドルを充て、年末に期限切れを控える農業・食料支援プログラムを延長する。議員報酬引き上げなど当初案に盛り込まれた他の項目は含まれていない。
新たな案は連邦債務上限を2027年1月まで一時停止する内容も盛った。
トランプ氏は先に、自身の就任までに債務上限を撤廃するよう議会に求めていたことから、態度を軟化させた形だ。
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