西アフリカのマリで軍兵士の一部が反乱、大統領など拘束
ロイター / 2020年8月19日 9時54分
[バマコ 18日 ロイター] - 西アフリカのマリで18日、反乱を起こした軍兵士の一部が首都バマコでケイタ大統領や政府高官らを拘束した。同国ではイスラム過激派が活発化し、大規模な反政府デモも繰り広げられており、政情悪化が深刻となった。
軍兵士の一部は同日午前にバマコ近郊のカティの軍基地で反乱を起こし、政府や軍の高官を多数拘束した。
ソーシャルメディアに掲載された動画では、軍用車列の中にいるケイタ大統領とシセ首相が武装した兵士に囲まれている姿が映されている。ロイターは動画が本物かどうかを確認できていない。
反乱した軍兵士を率いているのが誰かや、反乱の理由は不明。軍の報道官は情報はないとコメントした。
6月以降、大規模デモを組織してきた反大統領勢力の連合体「M5―RFP」の広報担当はロイターに「これは軍のクーデターではなく、民衆の蜂起だ」と述べ、反乱勢力への支持を示唆。
ケイタ大統領が拘束されたとのうわさが市民の間で広まる中、中心部の広場には何百人もの反政府デモ隊が詰めかけ、歓声を上げた。
デモ隊は汚職のほか、イスラム過激派の活動が活発な同国北部と中部の治安悪化を巡り、ケイタ大統領を批判してきた。
同国では2012年にも軍部隊がカティの軍基地で反乱を起こしており、これがクーデターに発展し、当時のトゥーレ政権の崩壊につながった。しかし旧宗主国フランスが翌年に軍事介入し、反乱勢力を排除した。
フランスを含む主要国やアフリカ連合(AU)は今回の軍兵士の反乱を非難した。
この記事に関連するニュース
-
セネガル、仏軍に撤収要求 サハラ砂漠以南で影響低下へ
共同通信 / 2024年12月28日 9時39分
-
シリア×イラン×ヒズボラ「シーア派の弧」破綻後の地政学図
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月20日 15時58分
-
トルコ、米支援クルド勢力SDFとの停戦否定 「米発表は誤り」
ロイター / 2024年12月20日 10時42分
-
内戦勃発から13年...シリア政権スピード崩壊の背景に「独裁者アサドの猜疑心」
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月18日 15時8分
-
アサド氏が政権崩壊後初声明、ロシアに8日脱出 「辞任や避難考えず」
ロイター / 2024年12月17日 1時28分
ランキング
-
1氷点下のソウルで大統領拘束、「尹錫悦を守る」叫んだ支援者「ああ」とため息…「終わった」歓声も
読売新聞 / 2025年1月15日 13時27分
-
2拘束の韓国大統領が談話「残念ながらこの国の法はすべて崩れた」「流血を防ぐため応じた」
読売新聞 / 2025年1月15日 11時52分
-
3ウクライナ軍、軍事施設に「最大規模」の攻撃…ロシア「見過ごされることない」と報復宣言
読売新聞 / 2025年1月15日 14時8分
-
4アサド政権崩壊で、もうシリア難民に保護は不要?...強制送還を求める声に各国政府の反応は?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 14時17分
-
5世界の軍事力ランキングで韓国5位、北朝鮮34位、日本は?=韓国ネット「意味ない」「実際に戦ったら…」
Record China / 2025年1月15日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください