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東京都知事選挙で何が起きる? 岸田政権への影響は…ベテラン記者が「七夕決戦」を解説

読売新聞 / 2024年6月19日 14時24分

吉田清久編集委員(左)と鈴木美潮専門委員(右)

 東京都知事選が6月20日に告示される。ポスターを貼る掲示板が足りなくなると心配されるほど、史上最多の立候補者数となる見込みだ。与野党の思惑が入り乱れる7月7日投開票の七夕決戦の焦点を、政治部での取材経験が長い読売新聞の吉田清久編集委員と鈴木美潮専門委員が解説する。

注目度の高さ、過去最多の候補者数

 蓮舫氏が5月27日、現職の小池百合子都知事は都議会最終日の6月12日に出馬を表明し、「女性同士が事実上の与野党対決。昭和な価値観だとは思うが、女性2人が首都の顔を争うというのは時代が変わったと思う」と吉田編集委員。

 そのほかにも広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏や元航空幕僚長の田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏のほか、政治団体「NHKから国民を守る党」が複数の候補の擁立を予定。政治記者歴が長い2人も「同じ党から複数の候補を出すこれまでにない事態」と話す。

自民党が小池知事を「ステルス支援」

 今回の知事選の焦点の一つは、裏金問題が発覚して以後、選挙での連戦連敗が続く自民党の動向だ。4月の衆院3補欠選挙に続き、5月の静岡県知事選も敗れ、岸田首相にとっても、都連会長の萩生田光一・前政調会長にとっても逆風下での選挙戦となっている。

 自民党は候補をたてずに「確認団体」を通じての小池知事への支援を表明。政党色を薄めた後押しは「ステルス支援」とも呼ばれる。

 吉田編集委員は、「8年前に小池さんが初めて立候補した時には、都議会自民党を『古い体質』と批判して圧倒的に支持された」と振り返り、「8年あれば政治は変わる。今年1月にも萩生田さんの地元の八王子市長選で小池さんと協力した。岸田政権の支持率が下げ止まらない中で、小池人気にあやかってこの流れを止めたいと考えている」と指摘。ただ、自民党からの支援が小池知事の得票にどう響くかは未知数だという。

 ただ、野党も一枚岩ではない。連合東京は小池氏支持を打ち出し、維新も独自候補を立てなかった。

勝負の行方が「政局」を決める

 鈴木専門委員は「特別会計などをあわせた予算規模16兆円という東京都のトップを決める選挙。1100万人の有権者ひとりひとりの選択が大事になる」と話す。

 勝負の行方次第で、岸田首相がどう動くかにも注目だ。辛勝なのか、圧勝なのか、敗北なのか…結果次第で内閣改造や党役員人事、9月に行われる総裁選、衆院選の時期に響いてくる。岸田首相が描くシナリオの詳細は、読売新聞オンラインの動画で解説している。

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