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全英チャート8位の富山出身兄弟バンド、今後は「独自色の確立を」…10月に再び英ツアー

読売新聞 / 2024年8月4日 13時52分

ロンドンツアー中の蕉太郎さん(左)と曜志朗さん。音楽が流れ始めると、「あの曲か!」と歓声が大きくなったという

 富山市出身の兄弟で活動するロックバンド「 SAHAJi サハジ」が、ロンドンでのライブツアーを終えて帰国した。10月には新アルバムを携え、再びビートルズの聖地で演奏する。兄・西田蕉太郎さん(34)は「サハジという船があれば、どこにでも行ける。みんな船に乗り込んで、色々な景色を見て、人生の宝物を見つけてほしい」と力強く語る。(田上拓明)

 サハジは今年1月、「Future In The Sky」で全英チャート8位を獲得した。5月以降にはインターネット上でも話題を呼んだ。YouTubeの動画は半日で15万回再生されることもあり、チャンネルの登録者数は約5000人増えたという。

 6~7月には、ロンドンツアーを実施。オアシスが通った「ザ・グッド・ミキサー」やザ・スミスとゆかりの深い「サルフォード・ラッズ・クラブ」など名バンドの系譜をたどるように計8ステージを巡った。

 特に、マンチェスターで行われたオアシスのイベントでは、500人以上の観衆が集まった。すると、その演奏を聞いた音楽関係者から次の仕事のオファーが舞い込んだ。その舞台は、無名時代のビートルズが活動拠点としたリバプールのライブハウス「キャバーン・クラブ」。新アルバムをリリース予定の10月、再び渡英することとなった。

 ロンドンでは街で突然「サハジじゃないか!」と声をかけられることも。「日本人という存在に自信が持てなかったけど、『クールな国だと思ってもらえている』と考えが変わった」と蕉太郎さんが話すと、弟・曜志朗さん(32)は「そのイメージも、さらに壊したいよね。俺たちしかできないことをしたい」と返す。

 帰国後もラジオ、テレビへの出演が相次ぎ、東京・大阪のタワーレコードでも店内ライブを実施。8月下旬には富山市での 凱旋 がいせんライブが決まっているが、すでにチケットは売り切れだ。9月にも新曲を発表予定で、2人は「今度はポップな曲になります」とほほえむ。

 オアシスに大きな影響を受けてきた2人だが、ツアーを経て蕉太郎さんは「もっと人間的に成長して、オリジナリティーを確立したい」と先を見据える。曜志朗さんも「AIで何でも作ることができる時代だからこそ、人間を感じられる音楽を届けたい」と語った。

 その兄弟の活躍は、今夏の日差しのように熱い。

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