ウクライナ軍「ロシア軍の潜水艦を撃沈」…クリミアの軍港へミサイル攻撃、防空システムにも損害

ウクライナ国旗

　ウクライナ軍は３日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア・セバストポリの軍港へのミサイル攻撃で、露海軍黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」を撃沈したと発表した。

　発表によると、攻撃は２日に行われた。同艦は高精度巡航ミサイル「カリブル」を搭載可能な攻撃型潜水艦。２０２３年９月にウクライナ軍の攻撃で損壊後、修理されて試運転が行われていたという。ウクライナ軍による攻撃で、黒海艦隊はこれまで所属艦船の約３分の１を失ったとされる。

　今回の攻撃では、ロシアの最新型の防空ミサイルシステム「Ｓ４００」の発射台４台にも損害を与えたという。タス通信によると、セバストポリの露側当局は２日、ウクライナ軍が発射した複数の長射程地対地ミサイル「ＡＴＡＣＭＳ」を撃墜し、被害はなかったと発表していた。

　ウクライナのニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」によると、ウクライナ軍は３日、露南部ロストフ州のモロゾフスク空軍基地を無人機で攻撃し、航空機や弾薬庫を破壊したと明らかにした。露メディア「バザ」も３日、同空軍基地で大きな爆発があり、火災が発生したと報じた。