みずほＦＧ、米資産運用会社ゴラブ・キャピタルに出資…富裕層向けに海外運用商品を拡充

みずほＦＧ

　みずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）は１日、米資産運用会社のゴラブ・キャピタルに出資し、業務提携すると発表した。出資比率は５％未満で、出資額は数百億円規模とみられる。ゴラブ社の商品の独占的販売権を取得するなど、海外の運用商品を増やし、国内の富裕層向けを強化する。

　ゴラブ社は１９９４年の創業で、運用残高は７００億ドル（約１０兆円）に上る。北米では、中堅企業に対して有担保で貸し付けを行う「ダイレクトレンディング」を行っており、株式や債券といった伝統的な資産以外の運用に強みを持つ。

　みずほＦＧは２０２５年度までの中期経営計画で、「資産所得倍増」を重点分野の一つに掲げている。今年３月末時点の運用残高は約６９兆円で、２４年から１０年以内に１兆ドルに増やす計画で、非伝統的な資産の運用や商品ラインアップの拡充が課題となっていた。