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英語で「お前が私を殺すか。私がお前を殺すか」…ススキノ切断遺体、父親が隠し撮りしていた「肉声」

読売新聞 / 2024年10月2日 7時35分

公判のポイント

 札幌市ススキノ地区のホテルで頭部を切断された男性(当時62歳)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄ほう助罪などに問われた田村浩子被告(61)の第4回公判が1日、札幌地裁であった。一人娘の瑠奈るな被告(30)(殺人罪などで起訴)の不可解な発言の録音が再生された後、父親で精神科医の修被告(60)(殺人ほう助罪などで起訴)が瑠奈被告との生活状況を証言した。

 データは弁護側が証拠提出したもので、10年以上にわたり多重人格や統合失調症のような症状を示していた瑠奈被告を専門医に診てもらう際の資料とするため、修被告が2020年10月から隠し撮りしていたという。瑠奈被告が男性とススキノのダンスクラブで知り合い、トラブルになった数日後の23年6月1日の発言まで計約6時間分あり、法廷では7分間に編集したものが再生された。

 この中で瑠奈被告は、英語で「お前(修被告)が私を殺すか。私がお前を殺すか。お前はどちらを選ぶんだ」と声を荒らげたり、日本語で修被告に「妹を殺した」と罵声を浴びせたりしていた。瑠奈被告は自身を「シンシア」と名乗っていたといい、再生後の尋問で修被告は「妹とは瑠奈自身を指すのではないか」と説明。瑠奈被告の興奮時は静観することに徹していたとし、「シンシアは私たちのせいで瑠奈の魂が死んだと考えていた」と続けた。

 修被告は一貫して殺害への関与を否定しているが、浩子被告の前回公判(8月30日)で検察側は、修被告が事件前にインターネットで「付着した指紋を漂白剤で消せるか」を調べたり、実際に漂白剤を買ったりしていたと指摘している。

 これに対し、修被告は弁護側の尋問で「娘が気に入っていた人形の皮脂汚れを落とすのに漂白剤を使えるかを調べた」などと説明。改めて瑠奈被告が男性の殺害を計画していることは知らなかったと述べた。

 浩子被告の次回公判は11月5日。ただ、何をするかは決まっておらず、裁判官と検察官、弁護人の三者で別途協議するという。浩子被告の被告人質問や結審の時期、修被告と瑠奈被告の裁判員裁判の日程なども不透明な状態が続いている。

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