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福島第一原発2号機のデブリ取り出し、28日に再開…不具合のカメラを交換し動作確認終了

読売新聞 / 2024年10月25日 18時40分

福島第一原発2号機(中央、福島県大熊町で、読売ヘリから)=帖地洸平撮影

 東京電力は25日、福島第一原子力発電所2号機の溶融燃料(デブリ)の試験的な取り出し作業を28日に再開すると発表した。映像が見られなくなったカメラ2台の交換を終えており、約1か月ぶりに取り出し作業が行われる見通しだ。

 2号機では9月10日にデブリの試験的な取り出しが始まった。装置先端に取りつけた爪状の器具で一度はデブリをつかんだものの、同17日に装置先端部のカメラ2台の映像が映らなくなる不具合が発生。取り出し作業が1か月以上中断している。

 東電は原子炉格納容器の外にある金属製の箱にカメラを回収したうえで、新しいカメラに取り換え、25日に装置の動作確認を終えた。

 カメラの不具合の原因については、取り出し作業中の9月15日から17日にかけて、電源を切っていたことが影響したとみている。

 東電の説明では、電源オフの状態で強い放射線を受けると、カメラ内の半導体に電気がたまる。その状態で電源を入れると過剰に電気が流れて電圧が下がり、映像が送られなかった可能性がある。

 東電は取り出し作業を再開する際は、カメラの電源を切らずに使用するという。

 福島第一原発事故では1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起こり、溶け落ちた核燃料が炉内の構造物と混ざるなどして固まり、推計約880トンのデブリが発生した。デブリは極めて強い放射線を放っており、取り出しは廃炉の最難関とされる。

 作業は、最大22メートルまで伸びる釣りざお式の装置を原子炉横から押し込み、先端に取りつけた爪状の器具で最大3グラムの小石状のデブリの採取を試みる。採取に成功した場合、成分や硬さなどを分析し、本格的な取り出し方法の検討材料にする。

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