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ハロウィーンはテーマパークで…「気兼ねなく仮装して遊べる空間を演出」仮装OK・安全アピール

読売新聞 / 2024年10月29日 5時0分

イマーシブ・フォート東京では、来場者は仮面を付けて踊るなどしてハロウィーンを楽しめる(東京都江東区で)=岡田実優撮影

 各地で規制強化が進むハロウィーンを集客イベントとして取り込む動きが、テーマパークに広がっている。仮装して街中に繰り出すことが難しくなる中、安全性をアピールすることで、家族連れらを呼び込みたい考えだ。(岡田実優)

「新たな聖地」

 映画の登場人物になったような没入(イマーシブ)体験ができる屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」は9月中旬から11月30日まで、ハロウィーンを楽しむ参加型イベントを開催している。「新たなハロウィンの聖地」を掲げ、期間中の入園料(大人・税込み6800円)を2000円引きとし、仮装も原則自由だ。入場時に手荷物検査を徹底するなど安全面にも配慮した。

 施設内では、ゾンビにふんした演者が徘徊はいかいしたり、来場者が仮面を付けて踊ったりして雰囲気を盛り上げる。小学生の息子と訪れた、茨城県土浦市の会社員女性(31)は「子連れでも安全に非日常を楽しめる」と笑顔を見せた。

 3月にオープンした同施設は20、30歳代の利用が多かった。担当者は「気兼ねなく仮装して遊べる空間を演出することで、家族連れなど新しい客層も増えている」と話す。

規制強化

 近年、ハロウィーンになると、仮装して繁華街に繰り出す人が急増した。2019年に東京・渋谷では一晩で4万人が集まったとされる。だが、ゴミの放置や騒音といった迷惑行為が横行。「勝手に集まって騒ぎ、街を汚して帰っていく」(東京都新宿区の吉住健一区長)と風当たりが強まった。新宿区はハロウィーンの日の路上飲酒を禁止。渋谷区も条例に基づき、今月から夜間の路上飲酒を通年で禁止している。

 一方で、ハロウィーンは季節のイベントとして定着しつつある。民間調査会社「インテージ」によると、「今年のハロウィーンにやりたいこと・行きたい場所がある」と回答した人は前年の1・2倍に微増。このうち「繁華街に繰り出す」と回答した人の半数が「安全」を重視すると答えた。同社の森恵美子アナリストは「規制が強化される中、安全などの需要を満たしそうなテーマパークは前向きな選択肢として考えられる」と指摘する。

需要取り込み

 テーマパークの入場者数はコロナ禍から急回復している。各社は、さらなる集客につなげようと、行き場を失ったハロウィーン需要の取り込みを図る。

 東京ディズニーリゾートでは来月上旬までのイベント期間中、通常は禁止している、園内での映画キャラクターの仮装を可能にした。よみうりランドも、一部でも仮装していれば、料金を割り引くサービスを行った。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは今月、夜通しでの営業を1日限定で行った。担当者は「年間を通じて、最も集客できるイベントになっている」と話す。

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