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首相指名選挙、自公で「過半数」に届かず決選投票の公算大…国民民主の動向焦点に

読売新聞 / 2024年10月29日 22時30分

国会議事堂

 政府・与党は11月11日に特別国会を召集する方針を固めた。会期は同14日までの4日間で、召集日に首相指名選挙を行う予定だ。少数与党の自民、公明両党では過半数に届かないため、石破首相(自民党総裁)の選出は決選投票にもつれ込む公算が大きい。野党が連携して与党に対抗しようとした場合は、国民民主党の動向が焦点となる。

 指名選挙では、連立政権を組む自民、公明両党は自民総裁の石破首相に投票する方針だ。衆院選で自公は総定数465の過半数(233議席)に届かない計215議席だったため、与党系の無所属を含めても首相選出に必要な「投票総数の過半数」は満たせない情勢となっている。

 通例では、所属政党の党首にそれぞれ投票するため、野党第1党の立憲民主党(148議席)の野田代表が石破首相に続く2位となり、首相と野田氏の上位2人による決選投票になるとみられる。決選投票は票の多い方が選出され、2人以外の名前を書いたものは「無効票」となるため、野党の対応が分かれれば石破首相が選出される流れだ。

 国民の玉木代表は29日の記者会見で「1回目も(決選投票の)2回目も(書くのは)玉木雄一郎だ」との方針を示した。国民の榛葉幹事長も同日のBS―TBSの番組で、立民側に「野田氏と書けない」と伝えたと明らかにした。

 この場合、国民の28票は無効票となるため、仮に国民以外の野党が連携して野田氏と書いたとしても、票数は石破首相に届かない公算だ。

 玉木氏は「もし(別の党首の名前を)書いてほしいという話があればコミュニケーションはとっていきたい」とも述べ、石破首相と書く可能性も排除していない。国民の方針については「自民を利するだけだ」(立民幹部)と批判の声も出ている。

 もっとも与党は、決選投票で国民を含む主要野党が連携するケースを引き続き警戒している。国民や日本維新の会(38議席)、共産党(8議席)など6党が連携して野田氏に投じれば232票となり、首相を上回る計算になる。

 参院でも行われる指名選挙では与党が過半数を占めるため、石破首相が選出される見通しだ。ただ、最終的には憲法の規定で衆院の指名が優先されるため、野田新首相が誕生し、政権交代のシナリオもあり得る。

 共産の田村委員長は決選投票での立民への協力を否定していないほか、社民党(1議席)の福島党首も野田氏に投票する可能性に言及している。維新の馬場代表は態度を明らかにせず、自民をけん制している。

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