福島第一原発2号機、大きさ最大5ミリのデブリつかむ…取り出しに向けて初
読売新聞 / 2024年10月31日 0時8分
東京電力は30日、福島第一原子力発電所2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)を爪状の器具でつかんだと発表した。31日以降に数日から1週間かけて原子炉の外に回収する計画だ。成功すれば2011年3月の原発事故後初めてとなり、廃炉に向けて一歩前進する。
東電によると30日午前9時57分、デブリをつかむ作業を始めた。釣りざおのような形の取り出し装置の先からケーブルを垂らし、同10時半に爪状の器具で原子炉格納容器の底部に
試験的な取り出しは9月10日に始まったが、装置先端部のカメラが不具合を起こしたため作業を1か月以上中断し、今月28日に再開した。装置の動作確認の一環でデブリをつかんだことはあったが、取り出しを目的にしてデブリをつかむのは今回が初となる。
31日からは格納容器の外に装置ごと引き戻す工程に入る。取り出すデブリの重さは、作業員の
取り出しが完了すると、デブリは専用容器で日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県)に送り、硬さや成分などを調べる。効率的な取り出しや保管方法の検討に役立てられる。
福島第一原発事故では1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起こり、推計約880トンのデブリが発生した。強い放射線を放つデブリの取り出しは廃炉の最難関とされる。東京電力ホールディングスの山口裕之副社長は30日の記者会見で「(デブリ取り出しは)難しい作業なので、緊張感を持ちながら安全最優先で一つ一つ進めたい」と述べた。
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