1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

暑さ原因で死亡した世界の高齢者、昨年は過去最多41万人…1990年代の年平均の2・67倍

読売新聞 / 2024年10月31日 14時17分

名古屋市内で見られた「逃げ水」(8月13日)=稲垣政則撮影

 2023年に暑さが原因で死亡した世界の高齢者は、過去最多となる推計41万人で、1990年代の年平均の2・67倍に増えたとする報告書を、国際医学誌「ランセット」などの国際研究チームがまとめた。チームは「気候変動による健康への脅威は記録的なレベルに達している」として、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を迅速に実現するよう求めた。

 11月11日にアゼルバイジャンで開幕する国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)を前に、世界保健機関(WHO)など57機関計122人の専門家が、気候変動と健康に関する研究をまとめた。世界気象機関(WMO)によると、2023年の世界平均気温は産業革命前と比較して1・45度上昇し、観測史上最も高かった。

 報告書は、同年に熱波や熱中症などで死亡した65歳以上の高齢者を41万人と推計した。地域別では、日本を含む西太平洋地域が14万人と最多で、欧州は13万5000人、南東アジア5万5000人、米州4万8000人などとしている。

 さらに、気温上昇は睡眠時間や労働時間の損失にもつながっていると指摘。政府や企業に対し、温室効果ガスを排出する化石燃料に行っている投資を、再生可能エネルギーなどに移行するよう求めている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください