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デブリ、つかんだ…福島第一原発2号機で回収作業を開始

読売新聞 / 2024年10月31日 22時57分

爪状の器具(右上)で少量のデブリをつかんだ様子(30日撮影)=東京電力提供

 東京電力は31日、福島第一原子力発電所2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的な取り出しで、つかんだデブリの回収作業を始めた。原発事故後、初となるデブリ取り出しは11月上旬にも完了する見通し。

 東電によると、デブリの大きさは5ミリ・メートル程度。釣りざおのような形の装置先端から垂らす爪状の器具で、デブリを挟んでいる。この日は格納容器の壁まで約90センチの位置に移動させた。デブリは11月1日以降、装置ごと原子炉外に設置した金属製の「隔離箱」に収納する。

 この隔離箱ではデブリの放射線量を測り、毎時24ミリ・シーベルト以下であれば、隔離箱の外で専用容器に回収する。これでデブリの試験的な取り出しは完了となる。

 東電は釣りざお式装置で、30日にデブリをつかんだ。その様子を撮影した動画を公開した。

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