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日向灘沿岸の高台、住民ら慌ただしく避難…「津波来るかもと思いとりあえず逃げてきた」

読売新聞 / 2025年1月14日 0時30分

津波注意報が発表され、愛宕山の頂上付近に避難した車(13日午後10時25分、宮崎県延岡市で)=尾谷謙一郎撮影

 13日夜の日向灘を震源とする地震で激しい揺れに見舞われた宮崎県は、昨年8月にも最大震度6弱を観測する地震に襲われ、南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたばかり。津波注意報が出された地域では、住民が慌ただしく高台に避難したほか、自治体や警察、消防などが被害状況の把握に追われた。

 日向灘沿岸に近い宮崎市折生迫の高台にある駐車場「青島パーキング」には、続々と近くの住民らが車で避難。午後10時頃には30台以上の車が集まった。

 地震発生後すぐに家族4人で避難したという市内の男性会社員(42)は「揺れが強かったので津波が来るかもしれないと思い、少量の水と食料を持ってとりあえず逃げてきた。また大きな揺れが来る恐れがあるので、今夜は車中泊を検討したい」と話した。

 同県延岡市中心部に近い愛宕山の頂上付近では、午後10時半現在、車が約30台集まった。徒歩で避難してきたという20歳代の男性会社員は「昨年8月の地震の時に避難しなかったが、今回は横揺れが続き、怖くなって避難した」と語った。

 昨年8月に最大震度6弱を観測した宮崎県日南市。同市のホテル「天然温泉 ひなたの宿 日南宮崎」では、横揺れが約15秒続いたが、利用客約50人とスタッフ約15人にけがはなかった。副支配人の男性は「体感では前回の方が強く感じた。お客様の安全が第一なので、けががなくてよかった」と安堵あんどしていた。

 宮崎市のJR宮崎空港駅の構内では窓口の窓ガラスが割れた。地震発生時、同駅で停車中の列車内にいたという40歳代の男性運転士は「30秒ほど大きな縦揺れがした。当時列車内には乗客が約50人いたが、けがはなく列車外に避難した。窓口の窓ガラスが割れて、びっくりした」と述べた。

 JR九州によると、宮崎県内では沿岸部付近を通る日豊線高鍋―田野間と日南線南宮崎―青島間などで運転を見合わせた。九州新幹線も一時、運転を見合わせ、最大1時間の遅れが発生した。

 日向灘沿岸の宮崎市や高鍋、門川町などは、避難指示を一時発令した。地震の影響で大分県佐伯市内で50歳代の男性が階段から転落し、右足を負傷、病院に搬送された。命に別条はないという。

 宮崎県内では、サッカーJ1新潟が西都市で、J3金沢が綾町で、それぞれキャンプを行っているが、ともに公式SNSで選手・スタッフの無事を報告した。

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