「ビリギャル」語る有意義な人生の過ごし方、少し難しい挑戦で成長できる…成功体験積み重ね「自信つけて」

「結果よりも過程が大事」と語る小林さやかさん（１３日、水戸市で）

　「学年で成績ビリのギャル」だった高校生が成績を上げ、慶応大に合格するまでを描いた映画「ビリギャル」のモデル・小林さやかさん（３６）が１３日、水戸市民会館（水戸市）で中高生や保護者ら約３００人を前に講演した。勉強で成績を上げるコツや、目標を達成するために必要な考え方などを伝えた。

　小林さんは高校生の時、弟の代わりに行った学習塾の入塾面談で、塾講師に「好きなアイドルが通った慶応大を目指してみないか」と受験を勧められたことで一念発起。１日１５時間の猛勉強を続けて１年間で偏差値を４０上げた。

　この日、小林さんは自身の経験と学びから、勉学に限らず、人生を有意義に過ごすためのポイントを解説。目標達成後の楽しみを想像するとやる気が上がることや、少し難しい挑戦をすると集中力が高まって成長できることなどを伝えた。その上で、「結果よりも過程を重んじて挑戦し、成功体験を積み重ねて自信をつけてほしい」とエールを送った。

　講演を聴いた茨城県立水戸二高２年の女子生徒（１７）は上智大への進学を目指しているといい、「諦めて志望校を変えようと思った時もあったが、頑張って目指す勇気をもらえた」と話した。