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女優の南沢奈央さん、初めての「舞台」は幼稚園……演じることになった役は?

読売新聞 / 2025年1月17日 15時15分

『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット さく/ルース・クリスマン・ガネット え/わたなべしげお やく(福音館書店) 1320円

 幼稚園に通っていた時、お遊戯会でお芝居をした。「『みんなでこれをやりましょう』と言って先生が読み聞かせてくれたのは、童話『エルマーのぼうけん』。それが最初に出会った本でした」

 捕らわれた竜を助けるため「どうぶつ島」に乗り込んだ主人公の少年エルマーは、行く手を阻むトラやサイ、ライオン、ゴリラなどを機転を利かせてうまくかわしていく。「そのやりとりにワクワクしたことを覚えています」。演じたのはエルマーの到来を告げる草の役。セリフもちょっとだけだったが、それが「舞台デビュー」になった。

 小学2年生の頃、今度は自分で本を手に取ってあらためて読み直してみた。すると、いろんなことがわかってきた。

 動物たちは恐ろしい存在だが、エルマーは正面から対決しない。代わりに「こんないい物があります」とリュックサックからチューインガムや歯ブラシ、リボン、虫眼鏡などを取り出す。それに魅せられ、動物たちはコロッと態度を変える。「その場しのぎの策なのですが、その時の表情の変化、悪者でなくなっていく時の会話が本当にすてきなんです。戦うのではなく、こんなふうに平和に物事を収めることができたら……」

 小学校時代は、必ずしも「本の虫」ではなかった。「木登りや大縄跳び、竹馬といった体を動かす遊びも好きだったし、ゲームではポケモンにはまった」。でも、一番の思い出はやはり読書。「学校の廊下には本棚があって、教室を一歩出ればずらりと並んだ本に出会えた」

 5年生の時には『ハリー・ポッター』シリーズに夢中になり、友だちと本を貸し借りして感想を話し合った。「その頃は眼鏡をかけていてボーイッシュだったので、みんなから『ハリー』と呼ばれていたんですよ」

 思い返すと「物語」が好きだった。「自分でいろんなお話を空想するのは楽しい」。文章を書くのも苦ではなかった。当時は両親と交換日記を続けていて、一日の出来事や感じたことなどを文章にしていた。「学校の自由研究で物語を創作して提出したり、女優になってからもこっそりミステリー風の短編を書いたりしていました」(松本良一)

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