ネタニヤフ氏「停戦はハマスの回答待ち」…人質全員帰還までガザから撤退しない考え

イスラエルのネタニヤフ首相＝ロイター

　【エルサレム＝浅野友美】イスラエル紙エルサレム・ポストなどによると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は１４日、パレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放に向けた交渉について、最終合意案に対する「イスラム主義組織ハマスの回答を待っている」と状況を説明した。人質の家族との面会で述べた。

　最終合意案は仲介国カタールがイスラエル、ハマス双方に示したもので、交渉は大詰めを迎えている。ネタニヤフ氏は家族に「残り数時間での合意も可能だ。合意できればただちに履行できる」との見方を示したという。「人質全員を取り戻すまで、ガザから撤退しない」との考えも示した。

　同紙などは合意案では人質約１００人のうち、６週間停戦する第１段階で３３人が解放されると報じている。第１段階で人質全員が解放の対象となっていないため、ネタニヤフ氏と面会した家族からは不満の声が出たという。