メタ、業績の悪い従業員をＡＩ分野で優秀な人材と入れ替え…対象３６００人の見通し

メタのロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】ブルームバーグ通信など米主要メディアは１４日、米ＳＮＳ大手メタ（旧フェイスブック）が従業員の５％を削減する方針だと報じた。業績の悪い従業員が対象で、約３６００人が削減される見通し。並行してＡＩ（人工知能）分野で優秀な人材の採用を強化し、人材の入れ替えを図る。

　報道によると、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）が１４日、「成績評価の基準を引き上げ、業績の低い社員をより迅速に解雇することを決めた」との文書を従業員に送った。メタの従業員数は昨年９月末時点で約７万２０００人。ＡＩ関連サービスの開発に注力し、自社のＳＮＳなどへのＡＩ機能の導入を進めている。

　メタは２０２２～２３年に、コロナ禍の巣ごもり需要の反動で業績が低迷した影響で、２万人超の人員削減を実施している。