「十分に眠っている」つもりでも45%が睡眠不足…筑波大・柳沢正史教授が研究結果を発表
読売新聞 / 2025年1月17日 16時19分
「よく寝られた」は思い違い?――。睡眠と覚醒を調整する脳内の神経伝達物質「オレキシン」を発見した筑波大の柳沢正史教授が14日、十分に眠っていると感じている人の45%で睡眠不足が疑われるとする研究結果を発表した。自己判断では睡眠障害などの危険を正しく判断できない可能性が明らかになったという。1月中に米科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に論文が掲載される。
柳沢教授によると、自身が会長を務めるスタートアップ企業「S’UIMIN」(東京都渋谷区)との共同研究。同社は、自宅で睡眠時の脳波などを計測できる機器「インソムノグラフ」を開発。これを健康診断で利用した人たちの測定結果を分析した。
2022年3月から23年2月まで、睡眠障害の診断を受けていない日本人421人の計1490晩分のデータに着目したところ、質問票に「十分寝ている」と回答した人のうち45%で、脳波や血中酸素濃度が頻繁に覚醒状態になる睡眠不足を示していた。また、寝付けないなど「不眠」と回答した人の66%は不眠を示す計測結果がなく、「睡眠の質に満足」と回答した人の40%は睡眠時無呼吸症候群の可能性があることも分かり、睡眠を自分で評価する難しさが浮き彫りになった。
つくば市にある同大国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)で行われた記者説明会で、柳沢教授は「こういう事実があることを知ってほしい。客観的に睡眠の質と量を計測するのが重要」と述べた。
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