横綱照ノ富士の現役引退を発表…日本相撲協会、今後は親方として後進を指導

照ノ富士（１５日、両国国技館で）

　日本相撲協会は１７日、大相撲の横綱照ノ富士（３３）（本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ヶ浜部屋）の現役引退を発表した。今後は照ノ富士親方として後進の指導にあたる。１７日午後に記者会見を開く。一人横綱だった照ノ富士の引退により、初場所後に新横綱の昇進がなければ、１９９３年初場所以来、３２年ぶりに横綱が空位になる。

　照ノ富士は２０１１年５月の技量審査場所で初土俵。１５年夏場所後に大関に昇進した。その後、糖尿病や膝のケガなどで序二段まで転落する苦境を乗り越え、２１年名古屋場所後に横綱へ昇進。昨年名古屋場所で１０回目の幕内優勝を飾った後は、古傷の影響などで２場所連続全休。復活をかけた初場所では４日目までに２敗を喫し、５日目は休場していた。