引退発表の横綱照ノ富士、きょう午後記者会見…兄弟子の安治川親方「本当によくやった」
読売新聞 / 2025年1月17日 11時28分
大相撲の横綱照ノ富士関(33)(本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ヶ浜部屋)の現役引退が17日、日本相撲協会理事会で正式に承認された。元横綱は引退後5年間は年寄名跡を持たなくても現役のしこ名で親方になれるため、当面は「照ノ富士親方」として後進の指導にあたる。17日午後に師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)と記者会見に臨む。
照ノ富士関は2011年5月の技量審査場所で初土俵。右四つの力強い寄りを武器に15年夏場所後に大関へ昇進。その後、糖尿病や膝のケガなどで序二段まで転落する苦境を乗り越え、21年名古屋場所後に横綱昇進を果たした。大関から序二段まで落ちた後に再入幕を遂げたのも過去に例がなく、最高位まで上り詰める快挙を果たした。
昨年名古屋場所で10回目の幕内優勝を飾った後、古傷や持病の影響で2場所連続全休。今年の初場所に出場したが、復活はかなわなかった。横綱在位は21場所。一人横綱だった照ノ富士関の引退により、初場所後に新横綱が誕生しなければ1993年初場所以来、32年ぶりに横綱が空位になる。
照ノ富士関の兄弟子にあたる安治川親方(元関脇安美錦)は17日、「あの体の状態で横綱としてよく頑張った。良い時も悪い時も間近で見てきたので、本当によくやった」と話した。
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