「東日本」被災地、岩手・陸前高田で雪の中の黙とう…阪神大震災の発生時刻に

阪神大震災の発生時刻に、「３・１１希望の灯り」の前で黙とうをささげる住民ら（１７日午前５時４６分、岩手県陸前高田市で）＝永井秀典撮影

　阪神大震災の発生時刻に合わせ、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市でも１７日、追悼の祈りがささげられた。

　同市の「気仙大工左官伝承館」の敷地内にある震災モニュメント「３・１１希望の灯（あか）り」には、神戸市の「１・１７希望の灯り」から分けられた火がともされている。雪が降る中、モニュメントの前に集まった住民ら約２０人は午前５時４６分、１分間の黙とうをした。

　モニュメントを管理する団体の代表で、東日本大震災で妻と次男を亡くした陸前高田市の佐々木善仁さん（７４）は、「何年たっても亡くなった家族を思う気持ちが変わらないのは、神戸の人たちも同じだと思う。つらいだろうが、震災の恐ろしさを伝え続けてほしい」と話した。