現役引退の横綱照ノ富士、未練は「全くない」「逆にやり過ぎた」…今後は「自分に負けない力士育てたい」

引退会見に臨む照ノ富士関。右は師匠の伊勢ヶ浜親方（１７日午後１時３１分、両国国技館で）＝片岡航希撮影

　１７日に現役引退を発表した大相撲の横綱照ノ富士（３３）（伊勢ヶ浜部屋）が同日、両国国技館で記者会見に臨み、「思い通りの相撲を取れなくなり、中途半端な気持ちと体で土俵に立つべきではないと思った」と引退を決断した理由を語った。

　照ノ富士は大関昇進後に膝のケガなどで序二段まで落ちたが、「全部プラスに捉えてやってきた」と約１４年間の力士人生を回顧。未練があるかと問われると、「全くない。逆にやり過ぎた」と現在の心境を明かした。

　今後は照ノ富士親方として後進の指導にあたる。自身の経験を踏まえ、「自分に負けない力士を育てたい」と抱負を述べた。