JAL機長の過剰飲酒問題、鳥取三津子社長が国交省に再発防止策
読売新聞 / 2025年1月24日 11時18分
日本航空の機長2人(解雇処分)が豪州メルボルンからの乗務前日に内規の約3倍にあたる飲酒をし、それを隠して国際線を運航した問題で、日航の鳥取三津子社長は24日午前、国土交通省を訪れ、社内で取りまとめた再発防止策を提出した。赤坂祐二会長を安全対策の責任者「安全統括管理者」から解任する方針も併せて報告した。
国交省によると、日航の男性機長2人(59、56歳)は先月1日、副操縦士を含む3人1組でメルボルン発成田行き日航774便(乗客乗員114人)に乗務。前日の午後4時まで、ワインボトル3本を注文するなど過剰な飲酒をしたが、翌朝にアルコールが一時的に検知されると、飲酒量が適正だったかのように口裏合わせをして偽った。
現地社員からの報告が不十分だったため、日航の運航本部は過剰な飲酒を把握できないまま、機長2人を同便で乗務させた。3人そろってのアルコール検査も実施しないなど、検査体制の不備も判明した。
国交省は先月27日、日航に行政指導にあたる業務改善勧告を出し、再発防止策の提出を求めていた。
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