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植田総裁、今後の利上げは「予断を持っていない」…政策金利0・5%程度へ引き上げ決定

読売新聞 / 2025年1月24日 16時16分

日銀本店に入る植田和男総裁(24日午前、東京都中央区で)=須藤菜々子撮影

 日本銀行の植田和男総裁は24日、金融政策決定会合の終了後に記者会見を開いた。日銀は今回の決定会合で、政策金利である短期金利の誘導目標を0・25%程度から0・5%程度へ引き上げることを決めた。植田氏は利上げの理由について、「2%の物価安定の目標の持続的、安定的な実現という観点から金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断した」と述べた。

 今後の利上げの方針を巡っては、「経済・物価見通しが実現していくとすれば、引き続き緩和度合いを調節する」と発言した。利上げのペースやタイミングは「予断を持っていない」とし、「今回の利上げの影響がどのように出てくるかを確かめつつ、今後の進め方を決めたい」と述べた。

 これまで日銀が追加利上げを判断する際のポイントとしてきた賃上げの動向に関しては、「(2025年春闘では)昨年に続き、しっかりとした賃上げの実施が見込まれる」と話した。また、20日に米国でトランプ大統領が就任した後の金融市場の動きについては、「市場は全体として落ち着いている」と指摘した。

 日銀は昨年3月の決定会合で、マイナス金利政策などの大規模な金融緩和策の終了を決定。7月には0・25%程度への追加利上げを決めた。段階的に利上げを進めていることについて植田氏は、「基調的なインフレ(物価上昇)率が上がる中、金利が低い状況が長期間続くとインフレが後になって急上昇する」と説明し、「適宜、利上げをしていくことが必要である」と話した。

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