トランプ大統領、金正恩氏を「賢い男だ」と評価…直接会談に意欲

２回目の米朝首脳会談に臨むトランプ氏（左）と金正恩氏（２０１９年２月２７日、ハノイで）＝ロイター

　【ワシントン＝向井ゆう子】米国のトランプ大統領は、２３日放送の米ＦＯＸニュースのインタビューで、北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記を「賢い男だ」と評価し、直接会談に意欲を示した。

　トランプ氏と正恩氏は２０１８年にシンガポールで会談したのを手始めに、第１次政権で計３回会談した。北朝鮮の非核化に向けた協議が狙いだったが、米朝の溝は埋まらなかった。

　インタビューでトランプ氏は「私は北朝鮮の問題を解決した」と主張した。正恩氏との接触を試みるかどうか問われ、「そうするだろう」と述べた。

　中国の習近平（シージンピン）国家主席との「ディール（取引）」については「できる」と自信を示した。「我々は中国に対して一つ非常に大きな力を持っている。関税だ」と強調した一方で「私はこれを使いたくない」と述べ、中国との貿易戦争は回避可能だとの考えを示した。

　習氏については「非常に野心的」と評しつつ、かつては「友人同然だった」と振り返った。ロシアのプーチン大統領とは「非常に良い関係だった」と述べたが、イランについては「非常に危険」と断言し、警戒感をあらわにした。