1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

キャベツ1玉500円、1月末は平年の2倍以上の価格…お好み焼き店「春には価格改定も検討」

読売新聞 / 2025年2月1日 14時30分

 キャベツなど葉物野菜の価格高騰が続いている。昨年夏の猛暑に加え、秋以降の雨不足の影響などで生育が良くなく、例年と比べると出荷量が減っているためだ。光熱費のコストも上昇する中、家庭や飲食店には大きな打撃となっている。(北野浩暉)

 1月31日、大阪府東大阪市の「スーパー万代 渋川店」では、キャベツ1玉が約500円で販売されていた。平年の2~2・5倍の価格で、「少しでもお客さまが手に取りやすいように」(松崎将之店長)と、サイズを4分の1、2分の1とした商品を多く並べるようにしているという。

 特売品にしづらいこともあり、売上個数は前年比3割減にとどまっている。近くのパート従業員の女性(37)は「キャベツは料理のかさを増やすのによく使っていたけれども、今はちゅうちょする。代わりに白菜を使おうと思っても、こちらも値段が高い」とこぼした。

 近畿農政局によると、大阪市中央卸売市場では1月中旬(11~20日)に、キャベツや白菜の市場価格は平年の3・1倍に達した。キャベツの価格は昨年11月頃から高値で推移しており、12月下旬(21~31日)には平年の4・5倍に高騰した。

 キャベツの価格高騰の背景には、入荷量が減っていることがある。天候不良で収穫が落ち込み、入荷量は平年の6~7割にとどまる。同局は2月も同様の傾向だと予測しており、先が見通せない状況が続く。

 一方、白菜は平年並みの入荷量があるものの、キャベツの代替品として需要が高まっているとみられ、11月下旬から市場価格は右肩上がりで上昇している。

 キャベツが主な材料であるお好み焼き店では、価格高騰を乗り切るため知恵を絞る。関西を中心に約10店舗を展開するお好み焼きチェーン「ゆかり」(大阪市)は、芯に近い部分も含めてしっかり使い切るといった工夫を続ける。

 同社では、2月からキャベツの仕入れ値が2~4倍になる見込みだという。担当者は「キャベツの量は減らすわけにはいかない。人件費も上がっており、春には価格改定も検討している」と話している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください