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長崎原爆の無縁死没者名簿に1字違いの親族の名前「まさか」…遺族の問い合わせで身元判明

読売新聞 / 2025年2月5日 15時32分

長崎市役所

 長崎市は3日、長崎原爆の犠牲者のうち身元のわからない遺骨を納める市原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂に安置されている遺骨のうち、2柱の遺族が判明し、おいにあたる同市在住の男性(70歳代)に引き渡したと発表した。遺骨の引き渡しは2006年以来19年ぶり。

 市によると、遺骨は被爆当時18歳の女性と同8歳の弟のもの。市の無縁死没者名簿には、女性は「田原朝代」、弟は「田原靖美」と登録されている。

 男性は昨年7月、市が遺族を見つけるために掲示している無縁死没者名簿のポスターに自分の叔母、叔父と姓が1字違いの2人の名前を見つけて市に問い合わせた。

 市は資料調査や男性への聞き取りなどを行って遺族と確認し、3日、男性に遺骨を引き渡した。男性は「まさか祈念堂に葬られていると思っていなかったので驚いた。祖母(死没者の母)と同じお墓に入れて弔いたい」と話していたという。

 祈念堂に安置されている遺骨は3日現在、8962柱で、うち氏名が判明しているのは120柱。市が遺族への遺骨返還のために調査の拡大や全国的なポスター掲示などに取り組み始めた1990年度以降は、16柱が引き渡されている。

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