中国、昨年の対ドイツ投資で初のトップ3圏外 国内シフト要因か
ロイター / 2020年5月20日 10時9分
[ベルリン 20日 ロイター] - 中国は、昨年の対ドイツ直接投資案件数でトップ3から外れた。データ集計を開始した2009年以来初めてで、中国政府が国内経済の支援にシフトしたことが要因とみられる。
ロイターが入手したドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)のデータによると、ドイツへの直接投資案件数で中国は米国、英国、スイスに次いで4位となった。
GTAIのロバート・ヘルマン総裁は、中国の4位転落について、インフラ整備や研究・開発への投資で国内の景気刺激を図る中国政府の政策に関連したものだと分析。「中国政府は資本輸出を規制し、国内投資の強化に力を入れつつある」と語った。
データによると、昨年の対ドイツ直接投資プロジェクトは、米国が302件で引き続き首位。英国が185件、スイスが184件で続いた。
2018年に3位だった中国は4位に転落。代わりに、18年に4位だった英国が2位に浮上。英国の欧州連合(EU)離脱でEU単一市場へのアクセスが難しくなると懸念した企業が、欧州最大の経済規模を持つドイツに子会社を設立したことが背景にある。
データによると、ドイツに昨年移転した外国企業は、前年比10%減の1851社だった。だが、これらの企業が生み出す予定の雇用は倍近くの4万2000人に増えた。
ヘルマン氏は、外国の自動車・バッテリーメーカーが、外国直接投資による雇用ブームをけん引していると指摘した。
米テスラ
GTAIは、新型コロナウイルス流行に伴う世界経済の悪化により、今年の対ドイツ外国投資は減少すると見込んでいる。
この記事に関連するニュース
-
マクロン大統領、外資誘致会合で総額150億ユーロの投資案件を発表(フランス)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月15日 14時20分
-
「もしトラ」へ備え?習近平氏「5年ぶり訪欧」の思惑 なぜフランス、セルビア、ハンガリーだったのか
東洋経済オンライン / 2024年5月10日 10時0分
-
中国GW休暇の景気効果は限定的?中国人観光客の海外旅行先にも注目
トウシル / 2024年5月9日 7時30分
-
「完全に失敗」の対ロシア制裁に、新たな手段 中国経由の抜け道封じに一定の成果、さらなる課題も
47NEWS / 2024年5月5日 10時0分
-
フランス、中国のEUにおける第3位の貿易相手国に
Record China / 2024年5月3日 11時50分
ランキング
-
1だからトヨタは「全方位戦略」を貫いた…「富裕層のシンボル」テスラがここにきて大失速しているワケ
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 9時15分
-
2やがて太陽光パネル"大量廃棄の波"が押し寄せる…地銀の「電力子会社設立ブーム」に潜むリスク
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 10時15分
-
3再送-米アップル、薄型iPhoneを開発 25年に発売か=報道
ロイター / 2024年5月20日 8時30分
-
4ドライブスルー中古車査定が登場…強みは「スピードと会話の短縮」
レスポンス / 2024年5月20日 19時30分
-
5医師が推薦!「おやつ」はむしろ食べたほうがいい… 大谷翔平も実践していた理想のおやつとは?
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月20日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください