英、印との貿易交渉継続 カナダでのシーク教徒殺害事件影響せず

　９月１９日、カナダ国籍のシーク教徒の男性が殺害された事件にインド政府が関与したと指摘されている件を巡り、スナク英首相の報道官は、英国とインドの自由貿易協定に向けた交渉に影響は及ばないと表明した。写真はスナク首相。ロンドンで１３日撮影（２０２３年　ロイター／Toby Melville）

Andrew MacAskill　Alistair Smout

[ロンドン １９日 ロイター] - カナダ国籍のシーク教徒の男性が殺害された事件にインド政府が関与したと指摘されている件を巡り、スナク英首相の報道官は１９日、英国とインドの自由貿易協定に向けた交渉に影響は及ばないと表明した。

カナダ政府は、同国内で起きたこの事件にインド政府が関与した可能性があると発表。両国関係は急速に冷え込み、互いに相手国の外交官を国外追放すると発表する事態に発展している。

スナク首相の報道官は記者団に対し、この「重大な容疑」に関してカナダと緊密に連絡を取り合っているとしながらも、「貿易交渉の作業は従来通り継続する」と述べた。