インド各地で医師がスト継続、女性研修医暴行・殺人事件受け

　女性研修医が性的暴行を受け殺害された事件の余波が続くインドでは８月１９日も多数の研修医が抗議のストライキを継続し、医療現場に混乱が生じている。同日、コルカタで撮影（２０２４年　ロイター/Adnan Abidi）

Subrata Nag Choudhury

[コルカタ（インド・西ベンガル州） １９日 ロイター] - 女性研修医が性的暴行を受け殺害された事件の余波が続くインドでは１９日も多数の研修医が抗議のストライキを継続し、医療現場に混乱が生じている。

今月９日の事件後、各地の医師は救急以外の診療を停止し、安全な労働環境の確保や当局による迅速な刑事捜査を要求してきた。政府は医療従事者の安全対策を検討する委員会を設置し、医師らに職場復帰を促してきた。

事件では西ベンガル州の州都コルタカのＲＧカー医科大学病院に勤める３１歳の女性研修医が死亡。ボランティア職員が逮捕・起訴されている。

同院で抗議活動を行う研修医の代表者は「われわれの要求が受け入れられるまで無期限ストを継続する」と述べた。

同州と隣接するオディシャ州や首都ニューデリー、西部グジャラート州の研修医団体も抗議を継続すると表明した。