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エマージェント、アフリカ諸国にエムポックスワクチン5万回分寄付

ロイター / 2024年8月20日 14時0分

[19日 ロイター] - 米医薬品受託製造のエマージェント・バイオソリューションズは19日、現在流行しているエムポックス(サル痘)に対処するために、コンゴ(旧ザイール)と、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダにワクチン5万回分を寄付すると発表した。

世界保健機関(WHO)は先週、エムポックスの新種「クレード1b」の感染が拡大していることを受け、この2年間で2回目となる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。スウェーデンで少なくとも1人のクレード1bへの感染が報告されており、アフリカ以外で初めて感染が確認された。

天然痘の予防注射として承認されているエマージェントのワクチン「ACAM2000」はエムポックスにも使用されているが、米食品医薬品局(FDA)はエムポックス向けの使用をまだ承認していない。

米疾病対策センター(CDC)によると、ACAM2000はデンマークのバイオ医薬品会社ババリアン・ノルディックのワクチン「ジニオス」に比べて、これまでに分かっている副作用とリスクが大きい。ババリアンのワクチンは、米国では天然痘とエムポックスの両方で使用が承認されている。

FDAによると、エマージェントのワクチンは接種者175人に1人の割合で心筋炎・心膜炎(心筋やその周辺の腫れ)を引き起こすことが分かっている。

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