米国株式市場=小反落、ジャクソンホール会議控え材料薄
ロイター / 2024年8月21日 6時59分
Stephen Culp
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は小反落。22日から始まる経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控え材料薄の中、連日の上昇がストップした。
リセッション(景気後退)懸念を背景にした2週間前の急落から回復が続いていたが、この日は主要株価3指数がいずれも小幅なマイナスとなった。
ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「先週は株式市場にとって今年最高の週だったが、この上昇が続くかどうかは疑問だ」と指摘。その上で、きょうの相場がトレンドの変化を示すとは思わないとし、連日の上昇を受けて一服感が出たとの見方を示した。
S&P総合500種とナスダック総合は前日まで8営業日続伸。それぞれ昨年11月と12月以来最長の連騰を記録していた。
ジャクソンホール会議では23日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を予定しており、今年と来年に予想される利下げの回数と時期に関する手掛かりとして注目される。
CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、9月の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率を69.5%、50bp利下げは30.5%織り込んでいる。
21日に発表される米雇用統計の基準改定値が大幅に下方修正されれば、データに左右されるFRBの政策に影響を与える可能性がある。
S&Pの主要11セクターではエネルギーが2.7%安と最大の下落率を記録。主要消費財が0.5%高で上昇率トップだった。
個別銘柄では製薬大手イーライリリーが3.1%上昇。肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」の長期的な利点を裏付ける後期臨床試験結果を発表した。
サイバーセキュリティー企業パロアルトネットワークスは7.2%上昇。2025年度の売上高・利益見通しがアナリスト予想を上回った。
航空機大手ボーイングは4.2%安。米連邦航空局(FAA)が同社の中型旅客機「787ドリームライナー」に耐空性改善命令を出すと発表したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.55対1の比率で上回った。ナスダックでも1.84対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は99億3000万株。直近20営業日の平均は122億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 40834.97 -61.56 -0.15 40874.52 40909.38 40756.65
前営業日終値 40896.53
ナスダック総合 17816.94 -59.83 -0.33 17849.09 17932.53 17758.20
前営業日終値 17876.77
S&P総合500種 5597.12 -11.13 -0.20 5602.88 5620.51 5585.50
前営業日終値 5608.25
ダウ輸送株20種 15667.64 -144.39 -0.91
ダウ公共株15種 1006.61 -1.79 -0.18
フィラデルフィア半導体 5196.30 -70.27 -1.33
VIX指数 15.88 +1.23 +8.40
S&P一般消費財 1489.12 -0.27 -0.02
S&P素材 571.21 -2.20 -0.38
S&P工業 1076.76 -3.08 -0.29
S&P主要消費財 869.19 +4.60 +0.53
S&P金融 728.51 -2.41 -0.33
S&P不動産 264.28 +0.16 +0.06
S&Pエネルギー 676.68 -18.45 -2.65
S&Pヘルスケア 1797.72 +6.61 +0.37
S&P通信サービス 303.85 +0.08 +0.03
S&P情報技術 4365.14 -13.96 -0.32
S&P公益事業 378.37 -0.94 -0.25
NYSE出来高 7.76億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 37590 - 490 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 37535 - 545 大阪比
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