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スペイン、ゴンサレス氏の亡命巡る政権との協議への関与否定

ロイター / 2024年9月20日 10時53分

スペイン政府は19日、ベネズエラで7月に実施された大統領選に出馬した野党候補ゴンサレス氏のスペインへの亡命を巡る同氏とマドゥロ政権間の協議に関与していないと表明した。写真は9月18日、マドリードで撮影(2024年 ロイター/Violeta Santos Moura)

[マドリード 19日 ロイター] - スペイン政府は19日、ベネズエラで7月に実施された大統領選に出馬した野党候補ゴンサレス氏のスペインへの亡命を巡る同氏とマドゥロ政権間の協議に関与していないと表明した。

大統領選で選挙管理当局はマドゥロ大統領が勝利したと宣言したが、野党は集計に不正があると異議を唱え、選挙結果に抗議するデモが各地で行われた。

ゴンサレス氏は亡命前に保護されていた、ベネズエラの首都カラカスのスペイン大使公邸で大統領選でのマドゥロ氏の勝利を受け入れると記した書簡に署名。書簡には、亡命先のスペインでの政治活動を制限することも盛り込まれていた。

ベネズエラ国民議会のロドリゲス議長は18日、ゴンサレス氏が書簡に署名した際に撮影されたとする写真を披露。その場にはロドリゲス副大統領やラモン・サントス駐ベネズエラ・スペイン大使らも同席していた。

だが、スペインのアルバレス外相兼欧州・国際協力相は19日、ブリュッセルで記者団に、スペイン政府は大使公邸で保護されていたゴンサレス氏への訪問で誰も招待していないと説明。「スペイン政府と駐ベネズエラ大使は、いかなる種類の文書を巡るいかなる協議にも関与していない」と述べた。

またゴンサレス氏は18日公開されたビデオメッセージで、書簡は「強要され、恐喝され、圧力を受けた」状況下で署名されたものだと訴えた。

スペインの野党国民党(PP)の幹部は19日、同国政府がベネズエラからゴンサレス氏を排除することで共謀し、マドゥロ大統領の続投を確実にしたと非難。スペイン政府はこれを否定した格好だ。

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